我孫子市民会館の再建を! 私たちはこう考えます
我孫子市は、豊かな水や緑に恵まれ、手賀沼周辺には昔から多くの文化人が集い、活動を行っていたことは広く知られているところです。このような土地柄か、人口13万人ほどの都市にしては類を見ないほどに音楽・文化活動が盛んで、多くの団体が活発に活動しています。

我孫子フィルもそのうちの一つで、毎年6月と12月に開催する演奏会には、会場の定員である1,000人に近いお客様にお出でいただき、演奏をお楽しみいただいています。市内の多くの合唱団が集い、毎年11月に開催されている合唱祭は、満員のお客様に加えて800人にも上る出演者が参加する大きなイベントとして、市民の皆様に親しまれてきました。近年では市民ミュージカルも市の文化事業として開催され、2,000人を超える観客が集まったり、市民劇団による演劇やダンスの発表などが、多くのお客様を集めています。

ところで、その我孫子市民会館は、もともとボウリング場を改築したものです。はじめから音楽ホールを前提として建設されたものではないため、その音響効果の悪さについては、多くの皆様からご指摘を受けておりました。それでも私たちは1,000人近くのお客様にお出でいただくホールが他になく、このホールを本拠地として、さまざまな企画でお客様にご満足いただけるよう努力して参りました。

多くの自治体が立派なホールを持っているなかで、我孫子市のように文化都市を標榜する市にまともなホールがない、私たちはそう思いながらも活動を続けてきましたが、そのホールをも失うことになります。

もちろん我孫子市の財政がけっして豊かでないことは承知していますが、文化都市の象徴として、豊かな自然環境に調和する新しいホールが建設されれば、そこを中心に我孫子市民のもつ文化的な活力を市内外に発信していくことができますし、地域を愛し、伝統と文化を尊重し、そして心の豊かさが求められるこれからの時代にもふさわしい文化施設になるものと確信しています。

どうぞ私どもの考えにご賛同いただき、我孫子市民会館を再建することについて、ご理解・ご協力をお願いいたします。
2006年6月
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