市民活動フェア in あびこ2008でシンポジウム
言わせてもらおう!新市民会館
市民活動フェアが2008年3月1日(土)-2日(日)にアビスタで開催されました。

その中で、新しい文化ホールをテーマに、各分科会からのパネラーによるディスカッションを行い、市の委員会「跡地利用検討委、文化施設検討委」の報告内容を、分かりやすく紹介しながら、市民活動団体の意見を集約する場としました。

また、場内約70名の参加者にも質問を投げかけて、紅白カードで賛否を表明いただく、場内参加形式の進行を行い、興味深い結果も収穫になったシンポジウムでした。
2008年3月2日(日) 14:30〜16:15、アビスタ 1Fホール
●パネラー および主張
・まちづくり分科会:伊藤宏さん(ACOBA)「分科会の中では意見が分かれた。費用的に難しい」
・保健福祉分科会:芹沢正子さん(ネットワーク翔21)「市の財政の問題により、おおむね反対」
・環境分科会:大久保明次さん(手賀沼わんニャンクラブ)「千人規模のホールは必要。建てる時には市民も努力をすべきだ」
・スポーツ分科会:大杉錚三さん(シニアバトミントンクラブ)「千人規模のホールは欲しい。企画を充実させ、運営方法も良く考えて」
・教育分科会:青木弘さん(ふれあい塾あびこ)「音楽ホールは必要だが、身の丈にあったホールを」
・文化分科会:沼尻和枝さん(我孫子朗読劇の会)「夢は大きく。プロも呼べるホールが欲しい。中途半端なホールはだめ」
・子ども分科会:深津祥子さん(あびこ子どもネットワーク)「心の育成は大切。子どもに生の質の高い音楽を体験させて心を育てるためにもホールはほしい。11億円でできたという軽井沢の大賀ホールは参考になる」
・縄野光孝さん(我孫子市文化施設検討委員会・委員長)「良いホールがなければ、市民文化は衰退していってしまう。プロを呼べる音楽ホールを」
・モデレーター(司会):森 大吾(フェア事務局)
●場内(約70人)による賛否
Q1.千人規模の文化ホールは必要ない…反対8割
Q2.財政的に無理のない範囲なら文化ホールは作ってよい…質問内容が不備か、定まらず
Q3.財政的に少々無理をしてでも、質の高い文化ホールを作るべきだ…賛成6割
Q4.建設場所は、市の3つの案の中から決めてよい…反対6.5割(もっと良い候補地があるだろう)
Q5.建設場所を市の3案から選択するとしたら…
     A案(高野山の手賀沼沿い)賛成が8.5割
     B案(下ヶ戸、NECの東側)反対が9割
     C案(湖北台の南の水田)反対が9.5割
Q6.建設は3年以内に着手してほしい…賛成7割(パネラーは、じっくり考える、が多数)
Q7.建設費用には、市債を発行して、市民からも資金の協力を得るのがよい…賛成7割
Q8.企業に建設費を出してもらうPFI方式や企業メセナを工夫する…賛成9.5割
Q9.ホールの名称も企業とタイアップして、資金の一部に当てるのがよい…賛成9.8割
Q10.音楽主体のホールがよい…賛成8割
Q11.一流演奏家も呼べる、レベルの高いホールを作るべきだ…賛成8割
●場内からの意見
・議論の内容は一般市民のニーズと違う。我孫子市の財源から考えると無理ではないか。
・せっかく話し合ったのだから、市や議員にも伝えたい。(司会より。当フェアには市も参加している。今回の意見は行政にも伝わると思っている)
●場内にも多くの質問を投げかけ、参加者が紅白のカードで賛否を表明する趣向で実施。 ●市の候補地3つの案から決めるとしたら?
場内の賛否では、A案に圧倒的な支持が集まり、B・C案にはほとんどの人が反対を示していた。
・市民活動フェアでは、事前に企画委員会で、市の財政状況について勉強会を開催(2007.12.15)。

・団塊世代の定年による市民税収のシミュレーションや、高齢化による老人福祉費用の今後の予測、近隣センターや学校の地震対策など工事の必要な費用予測などについて、市の財政担当職員を招いて、データや意見交換を行いました。
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