■"新文化ホール"について市の建設構想案の要点
2019年9月14日
我孫子市では2019年5月、これまで内外の委員会で検討してきた結果や、市民からの意見を踏まえて、「我孫子市文化交流拠点 施設建設構想(案)」を公表しました。ただし「本案をもとに、さらに意見を聴いていく」の表現が多く、計画書のレベルにはなっていません。ここではその中から、市が方針として明示している部分を抽出しました。
■市の建設構想案 (2019年5月公表版)
1. 新施設の基本方針
文化交流拠点施設は、文化芸術活動を軸にして多様な交流を促進し、にぎわいの創出を目指して、整備します。(P3)

2. 候補地は1つに
建設候補地7か所のうち、水の館の西側・若松交差点までの「高野山新田地区」にしぼりました。(P11)
交通アクセスや駐車場の確保も併せて検討します。(P12)

3. 機能の複合化や広域化
我孫子市単独で全ての施設を所有し、維持していくことは難しい。施設の整備・更新の検討にあたっては、機能の複合化や他市にある施設の老朽化に合わせた広域化も含めて、考えていく必要があります。(P8)

4. 基本方針と3つの機能
次の4つの基本方針に基づいて、整備の検討を行います。
@ 地域の文化芸術を振興
A 文化芸術と他分野とを連携させた活動を展開
B 地域の活性化
C 環境に配慮した、ひとにやさしい施設
そして次の3つの機能の導入を目指します。(P10)
・文化芸術発信機能…1000 席規模の大ホールと300 席規模の小ホール、規模によりレイアウト変更ができる企画展示室。
※ホールの座席数は、湖北地区公民館(250 席)やけやきプラザふれあいホール(551 席)等の既存施設と重複しないよう、検討していく必要があります。(P16)
ギャラリー施設については、歴史文化遺産の展示・保管等の機能について、必要な施設(スペース)導入の実現可能性も含めて検討していきます。(P16)
・創造支援機能…ものづくりスタジオや多目的スタジオのほか、絵画スペースとしても利用できるような、手賀沼の眺めを活かした空間活用を想定。
※近隣センター等と機能が重複しないよう、利用ニーズの高い機能の導入を検討(P16)
・交流促進機能…手賀沼アクティビティの拠点となるような機能、屋外空間を活用したイベントスペースなどを想定(P14)

5. 市役所とは複合化せず
文化交流拠点施設は、市庁舎とは複合化しない方向とします。市庁舎の新築については、本件とは別に検討していきます。(P18)

6. 建設費用
施設の建設費は単価56万円/uを基準とし、延床面積8,600uで、建設費は約48億円と試算。(P19)
※用地取得費や造成工事費などの支出、施設利用料などの収入は見込まず。(P20)

7. 財源の確保
現在、「文化施設整備基金」に約6億6千万円の積み立てがあり、PFI (民間企業の参加)を優先手法とし、運営についてもなるべく多くの民間資金を投入したい。
また機能的に重複する施設を統廃合することにより、その管理運営費を文化交流拠点施設に集中することも必要。(P22・P23)

8. 今後の優先計画
・新クリーンセンター(廃棄物処理)…建設費 約158億円(P33)
・湖北台地区の消防署建替え…工事費 約11億円
・学校など公共施設の老朽化対策    等
さまざまな事業に優先順位をつけながら、財源の確保策も同時に検討しながら、取り組む必要があります。
以上
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