市民会館再建に向けての動き 2015.2.7
再建連絡会の会合記録を掲載します。
2015.2.21掲載
●我孫子市民会館再建連絡会 会合の記録(概要)
日時:2015年(平成27年) 2月7日(土)10時〜11時
場所:あびこ市民活動ステーション内小会議室(旧スペースA)(けやきプラザ10階)
1.市民会館再建に向けての動きについて
(1)我孫子市の対応

 @文化交流拠点施設整備調査研究報告書(2014年12月19日に市のホームページで公表・意見募集、2015年1月1日号の「広報あびこ」に意見募集記事掲載)について、以下のコメントがあった。

・ヒアリング等を通じて聞いた要望の多くを幅広く盛り込んだようで、総花的との印象がある。ホールについては、1,000人規模でコストをかけない施設を想定しているように見受けられ、良いホールができないのではないかとの危惧がある。

・「市外においても文化芸術に触れる機会を得やすく、・・・」とあるが、都心のサントリーホールやオペラシティコンサートホールなどは我孫子市から決してアクセスが良いとは言えず(上野の東京文化会館はオペラやバレエ主体)、現在良いホールがほとんどない東葛地域で質の良い催しものに触れる機会を増やし、我孫子が文化的に注目されるためにも、地元に良いホールの建設が不可欠。

・「地域における市民の文化芸術活動の推進に重点を置いたものとすることが望ましい・・・」については、我孫子市は全国でも有数の市民活動が盛んな地域ではあるが、新施設をそういう視点で建設した場合、それがイベントへの動員を呼び、施設の稼働率を高め、賑わいを創出することにつながるかは疑問(我孫子市民フェスタへの参加団体は多いが、来場者数がそれにともなっていない)。

・我孫子市は高齢化が進んでいる。高齢者が利用しやすい施設とすることも大事だが、今後若い人に住みたいと思わせるようなまちづくりが重要となる。現状を見ると比較的年代の高い人が市民活動を支えていることが多く、より若い世代を文化的に引きつける施設とすることが、市内に若い人を呼び込むことにつながるのではないか。

・総花的な記述が文化施設の早期建設を阻むことにつながることを危惧。

・市民を優先する方法は、申込み時期や施設利用料金設定などいくつかあるので、なるべく多くのイベントが開催できるようにすることが稼働率の向上、利用料収入の確保につながる。

・水の館の県から市への譲渡も決まった。我孫子市には近隣センターが各地域にあり、アビスタなどの施設もあることから、これらを含めた既存施設の活用によって、新しい施設が、単に今あるような施設が増えただけとならないよう、中心的・象徴的な施設(ホール)をもって内外にアピールできるようなものにすべきである。

・多機能を有するホールは音楽と演劇の両立を図ることができないことの理解に乏しく、ホールの特性を理解していないのではないか(過去多く建設された多目的ホールが無目的と揶揄された)。

A今後の予定
 寄せられた意見等を踏まえ「建設構想(案)」を策定し、整備の是非を含め、改めて市民と検討を進める予定。当初予定していた昨年秋の市政懇談会時での意見聴取は、報告書公表が12月19日となったために、行っていない。建設構想案に対しては、パブリックコメントや市政懇談会により市民の意見を聴取する見込み。

(2)市長選挙・市議会議員補欠選挙(1/18)結果
・星野順一郎 26,198票 当選
・海津にいな  8,483票 

市議会議員補欠選挙は立候補者が定員(2名)を超えなかったため、以下の2名が無投票で当選。
・高木宏樹
・田中良兼

(3)市議会での動き(第3回定例会一般質問関連部分:平成26年9月8日 市のホームページ掲載会議録より抜粋)
(松島洋議員)
また、文化施設、市民会館等でありますけれども、13万4,000人の教育文化都市を標榜する我孫子市には私は必要だろうと思っています。市民や子どもたちの発表の場、楽しむ場、芸術に触れる場はぜひ必要ではありますが、優先されるべき事業がございます。例えば焼却施設、水害対策、老朽化した公共施設などがあり、来年、再来年は小中学校へのエアコン設置もあります。文化施設の建設は、これらの案件を考慮しつつ、議会で検討し、市民の意見を聞き、時間的余裕もあることから丁寧にその方針を明らかにしていく必要があると思います。市政一般報告による専門家会議で進めてきた調査研究業務でいただいた意見を受けて、我孫子市文化施設整備庁内検討委員会を開催し、文化交流拠点整備の調査研究報告書の取りまとめを行い、これを踏まえて建設構想を策定とございます。専門家会議の内容と文化施設整備庁内検討委員会での調査研究報告書を議会と市民に公表するのはいつなんでしょうか。あわせてかなり遠い話になりますけれども、市民会館のいわゆる文化施設の建設に予想される大まかなスケジュールをお示し願いたいと思います。

(星野順一郎市長)
続いて3点目の市民会館、また焼却施設の今後についてですが、既に着手をしております水害対策事業、新木駅舎の整備事業、小中学校へのエアコン整備事業などにつきましては、各事業の計画に基づき引き続き進めてまいりたいと考えております。加えて今後想定されます大型事業としては、クリーンセンターの建てかえや新たな文化施設の整備などがございます。多額の財政負担を伴う大型事業の中でも、クリーンセンターの建てかえにつきましては市民生活に直結するため、最優先で整備をする必要があると考えており、平成33年度の稼働に向けて準備を進めているところでございます。

 また、新たな文化施設の整備につきましては、文化・芸術の振興だけではなく、さまざまな交流やにぎわいを創出し、まちに活力をもたらす効果が期待されることから、建設を前提に取り組んでまいりたいと考えておりますが、クリーンセンターの建てかえや水害対策事業とは異なり、実施の可否が市民の意向によって分かれるため、事業概要や財政状況を明らかにし、議会や市民に意見を聞いた上で、建設の可否を判断していきたいと考えております。
 今後は10月を目途に、我孫子市文化交流拠点施設整備専門家会議からの意見を踏まえた我孫子市文化交流拠点施設整備調査研究業務報告書をまとめ議会にお示しするとともに、その概要を11月の市政ふれあい懇談会で市民の皆さんにお知らせし、意見を聞いていく予定としております。

2.市民会館再建に向けての今後の取り組みについて
(1)今後の活動の進め方について
・市議会での質疑応答でもプライオリティについての議論がある。我孫子市に新しいゴミ焼却施設ができても、にぎわい創出にはつながらず、市内に移り住む人が増えるわけではない。施設建設をシリーズで考えれば、いつまで経っても新しいホールが建設されることにはならず、パラレルに考える必要がある。そのためには、建設構想案で具体的に費用負担の問題などを分かりやすく示し、それをベースに議論を進める必要がある。
・報告書へのコメント等を踏まえ。今後とも市や議員などに良いホールの早期建設の必要性を粘り強く訴え続けることとした。

(2)意見・情報交換等
・議会での市長の答弁、あるいは市政懇談会等での発言からも、市民の強い要望なくしてホールの早期再建はあり得ない。このため、再建連絡会としても各構成団体の意見・意向を再確認していくこととした
以上
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